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今日は腰椎椎間板ヘルニア患者たちに非常に身近な薬剤について話してみたいと思います。
腰椎椎間板ヘルニアまたは腰痛で病院を訪問したら、一番先に処方される薬をよく見たことがありますか。腰椎椎間板ヘルニア患者たちだけでなく、ほとんどの痛み関連疾患に欠かさず、入る薬剤があります。それは陣痛消炎剤と筋肉弛緩剤なのですね。
ここで陣痛消炎剤は普通非ステロイド系の薬剤で、英語ではNSAID(Non-Steroidal Anti-Inflammatory)として使われる薬剤です。腰や膝が痛くて病院に行きたら、処方してくれる大部の薬剤がまさにこのNSAIDであるわけです。多くの患者がこの陣痛消炎剤を治療薬だと思って長期間服用される場合がありますが、単に痛みを緩和させる薬剤であるため、初期の痛みが消えれば、それ以上使用しない方がいいです。
NSAIDは、服用する形の薬もあり、注射薬もありますが、この陣痛消炎剤を使用する患者のうち約20%程度が胃腸障害を経験することになり、それで胃腸を保護する薬剤が一緒に処方されることもあります。陣痛消炎剤の副作用として腎臓に影響を与えて水分が体内から抜けていかなくなったりもしますが、それで特に高血圧患者である場合にはNSAID薬剤の使用に注意が必要です。
陣痛消炎剤といつも付き添いの薬剤があるのですが、それは筋肉弛緩剤です。筋肉弛緩剤は中枢神経に作用する薬剤で、硬直した筋肉を弛緩させてくれて、痛みを軽減させる効果を期待しながら処方されます。
しかし、腰椎椎間板ヘルニアに対して少しでも勉強をした方々なら、この部分で疑問を持って見なければなりません。中枢神経系に作用する薬剤という点のことですね。
私たちの体の神経系は、中枢神経系と末梢神経系に区分されます。その境界部位が人によって少しずつ差はあるが、通常の場合腰椎1番の上が中枢神経系に該当されて、腰椎1番の下が末梢神経系に該当します。
腰椎椎間板ヘルニアの問題でMRIを撮れば、大概腰椎椎間板ヘルニアが発生する部位は腰椎3番から下に仙椎1番までです。たまに腰椎2番と3番の間の椎間板が膨潤された場合がありますが、発生頻度が極めてまれな場合であって、このような場合は手術、非手術治療に本当に注意が必要な場合です。(椎間板部位が、中枢神経系に近いほど気をつけなければなりません)
一言で言えば、中枢神経系に作用する薬剤を末梢神経系への効果を望みながら処方している薬剤が、まさにこの筋肉弛緩剤という事です。
最近の研究結果によると、筋肉弛緩剤の使用が思ったほど腰椎椎間板ヘルニアの治療に役立たないとされ、実際に筋肉弛緩剤が筋肉を弛緩させる効果があるのかもまだ確実に立証できていない状態だと知られています。
むしろ筋肉弛緩剤の長期間使用による中枢神経系の副作用が発生する事例が少なくないので、使用に慎重を期しなければなりません。
最後にステロイドについて話してみたいと思います。
たまにニュースで運動選手が薬物服用などの理由でメダルを剥奪されたり、捜査を受けるなどの話を聞いたことあると思います。ステロイドは、我々の体の活動と活力に必須なホルモンで、腎臓の隣に位置した副腎皮質で作られるホルモンです.
強力な消炎鎮痛剤の機能があって腰痛や腰椎椎間板ヘルニアの神経症状がひどい患者に痛みを減らすために使用することもあります。神経注射、神経遮断術、神経減圧術などの施術に使用される薬剤でもあります。
しかし、ステロイドを誤って使用することになる場合、その副作用は深刻です。代表的な副作用としては高血圧、糖尿病、胃腸障害、骨粗鬆症、大腿骨頭壊死症などがあります。また、長期間使用時、 顔が丸く変わり、腕と脚が細くなって腹部に脂肪がたまる腹部肥満になります。また、あざが付きやすく、肌が薄くなる「医因性クッシング症候群」の症状が現われたりします。
時々腰椎椎間板ヘルニア問題で相談電話をかけてくれるお客様の中に、上記のような症状を訴えている場合がしばしばあります。あざがよくできる方、全身の筋力が急に抜ける方、さらに、腰椎椎間板ヘルニア問題で治療を受けている途中、パーキンソン病という新たな診断を受けたという人も少なくなかったです。もちろん、腰椎椎間板ヘルニアに使用される薬剤と、パーキンソン病の相関関係が医学的に解明された訳ではないため、簡単にこれと申し上げる事はできません。ただし、パーキンソン病の原因のうち、薬物中毒による脳神経損傷が少なくないという点は知っておいた方がいいと思います。特に、中枢神経系に影響を与える筋肉弛緩剤やステロイドの長期間服用及び使用による副作用を知っておいた方がいいでしょう。
また、申し上げたいことは、腰椎椎間板ヘルニアの治療に関する基本的な原理なのですが、前のポストでも申し上げたように腰椎椎間板ヘルニアを治す唯一で根本的治療方法は腰の筋肉や腹筋の強化です。ところが、ステロイドと筋肉弛緩剤の使用は、このような原理と非常に相反するアプローチです。筋肉をほぐしたり(効果が疑問ではあるが、その目的が)、手足が細くなって腹部に脂肪がたまるなどの副作用ができるのです。腰の筋肉がもっと強くならないとだめなのに、治療のために服用する薬剤が筋肉をさらに弱めて、結局、腰は手術や施術前よりももっと弱い腰になってしまう、とんでもない結果に陥られるのですね。
ステロイド使用によって発生するもっと深刻な副作用は、ステロイドの長期間使用で副腎皮質が本来の機能を喪失するということです。副腎皮質が元の機能を喪失すると、ステロイドを体で自ら作り出すことができない状態となって、このような状態でステロイドを中断すると、麻薬をやめるのと同じ禁断現象が起き、ひどい場合は命を失うことになったりもします。
放送によると、関節症の治療、腰椎椎間板ヘルニアの治療で有名だとうわさのごく一部の漢方病院、整形外科でステロイド剤を過多使用する場合があるとのことなので、こういうところは避けなければなりません。今すぐの効果のために人々が再び同じ病院を訪ねることになりますが、ステロイド薬剤に頼るよりも、体の中で作られるステロイドホルモンが、本来の役割を果たせるように血液循環を促進する運動療法を行うことがより望ましいです。
商売ではなくて、医術を広げる方がもっと多くなって、彼らがきちんと優遇される医療文化が定着して欲しいと思います。
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